➊高度による宇宙線到来頻度の違い

研究動機

近年、ピラミッドの内部調査に宇宙線が用いられることでピラミッド内に新たな空間が発見されるという事例もあり、宇宙線に魅力を感じたから。また、宇宙線検出器を用いることで目に見えない宇宙線を観測できることをとても面白いと思ったため。

目的

高度による宇宙線到来頻度の違いを直接観測すること。先行研究としてSpencer Axaniらによって飛行機で宇宙線到来頻度の測定が行われている。その研究では、飛行機で約9㎞まで上昇した時、地上に比べて宇宙線到来頻度が15倍多いことが分かっている。

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これを踏まえ、より小さな高度差でも宇宙線到来頻度に違いが見られるかを調べた。

研究内容

飛行機よりも小さな高度差で宇宙線到来頻度の差を見るという目的を達成するため、マンションの9階と29階、スカイツリーの上と下、宇都宮と日光などといった高低差のある場所で測定を行い、解析し、考察した(→研究方法②)。

様々な場所で測ったデータの高度と宇宙線到来頻度をグラフにまとめ、高度と宇宙線到来頻度の関係について調べる。(→研究方法③)

高度以外の条件をできるだけ排除するため、温度や気圧との宇宙線到来頻度の関係も調べる(→研究方法①)。

研究方法①<温度・気圧による宇宙線到来頻度依存性>

温度と宇宙線到来頻度、気圧と宇宙線到来頻度それぞれの関係について相関係数を用いて調べる。

結果・考察①

温度と宇宙線到来頻度について

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